機関紙「日赤労働者」
ネットワーク
8月30日の団体交渉で、役員(役職者)の男女比についてこんなやりとりがあった。赤十字で働く職員の多くが女性であるが、部長職は看護部長ぐらいで、本社団交で交渉テーブルにつくメンバーはほとんどが男性である▼女性の役職を増やす方針について問いたところ、人事部長「具体的な数字は把握していないが、いろんな施設に電話したときに女性の役職が増えている印象はある」という漠然とした回答で、具体的に目標を持って行動している姿勢は感じられなかった▼ILOは全ての労働問題の解決のためにジェンダー平等を提唱している。今年も日本のジェンダーギャップ指数は先進国の中で最低レベルという実態であった。特に政治・経済分野での指数が低く、男女の賃金格差の是正や、看護師等女性が多い分野の賃金引き上げが求められている▼来年度移行する予定の新賃金制度では、男性が多いTM/DTMの賃金に比べると、女性が多いG/Pの賃金は断然低い。上らない賃金制度のもとで競争と分断がすすめられていくことは阻止したい▼「いろんな意見を聞く」と人事部長は言うが、その意見を反映し、働きやすい労働条件にするのが本来の団体交渉ではないか。組合員を増やし、みんなが力をあわせて誇りをもって働くことのできる赤十字にしていきたいと思う。(Nt)