機関紙「日赤労働者」

2022年春闘方針を決定
2021年度第2回中央委員会を開く

 全日赤は2月5日、東京・日本医療労働会館をメイン会場にWebにて、「全日赤2021年度第2回中央委員会」を、中央委員44名と地方協議長・傍聴者・本部役員等を含め全体で71名の参加で開催しました。

勤評認めずRプラン妥結

 本部は「本社のRプラン提案に対し、全日赤は一昨年、中央労働委員会でのあっせんも活用し交渉を続けていく中で、全日赤が始まって以来の中央3組合の共同声明をだし本社を動かすきっかけとなった。当初提案より2年先送りにさせ、十分とはいえないが譲歩案も引き出した。不満ではあるが協定破棄にいたらないよう妥結を提案する。勤務評定は認めないので線引き協定をおこない、ベースアップ、現給保障、移行に対するルール作りについて新たな要求を提出する」と提案しました。
 また本部は、春闘方針・春闘統一要求・一時金の基礎額の妥結基準、スト権(ストライキ権)の確立についても提案しました。

賃上げ要求3万1千円、体系是正含め4万円以上

 2022年春闘賃上げ要求額は、2021度要求アンケートの平均要求額(3万179円)と医労連要求額から本俸一律3万1000円、その体系是正で4万円以上要求としました。
 医労連の要求は生計費原則に基づく要求であり、アンケートの賃金不足平均額(4万8835円)からも4万円賃上げは、職員の切実な要求と言えます。

消える年休救出P&勤務評定骨抜きPを展開

 討論では「3組合の共闘ができたことは今まで以上の運動ができ、不十分だが譲歩案がでたと認識している。この提案に対しては妥結の方向でよい」との意見がだされました。
 また、「年次有給休暇(年休)がとれないことが不満」「年休の買い取りの要望がある」、「勤怠システムで休憩が取れなかった時の申請項目がない」「実働が8時間以上になった場合、終業後に15分休憩をとるよう言われる」など、労働条件についても多くの意見が出されました。また、有期雇用者の無期転換後の就業規則を作ってほしいとの要求もだされました。
 総括答弁では「無期転換後就業規則の最低基準づくりは春闘要求に追加する。年休の買い取りは違法であり増員で年休完全消化できる運動『消える年休救出プロジェクト』を展開する。また、休憩が取れないことは労基法違反。さらに時間外手当を払わないのは二重の違反。本部として時間外労働手当請求の手引きを作成する。勤務評定がなくなれば昇格基準を再度作らなければいけなくなる。骨抜き、撤回への運動を強める」とまとめました。
 提案された議案(補足議案含む)に対し、質問を含め51名が発言し、採決では、保留が出ましたが賛成多数で可決されました。また、春闘統一要求に対するスト権は、中央委員会出席した中央委員による通信投票となります。

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