機関紙「日赤労働者」
奮闘している皆さんに敬意
全日赤中央執行委員長 五十嵐真理子
新年あけましておめでとうございます。今なお続く新型コロナウイルス感染防止対策の中、職場・地域で昼夜を問わず奮闘している組合員の皆さんに敬意を表します。そして今年は、全日赤組合員にとってより良い年となることを祈念します。
新型コロナウイルスの感染はいまだに終束せず私たちの生活や労働環境にも大きな影響を与え続けています。医療崩壊を最前線で食い止めている医療労働者に対し、ベッド数削減ありきの地域医療構想をはじめとする政府の医療・介護・社会保障の抑制政策を許すことはできません。地域でいつでも安心してかかることができ信頼される医療機関であること、地域医療を守ることも労働組合の運動の一つです。
本社の「新たな給与制度等の構築(Rプラン)」の提案に対し、昨年10月、日赤内にある中央3組合で、共闘できる一致点で共同声明を発出し、労働組合との十分な協議と合意なき実施をおこなわないよう本社に申し入れることとしました。中央3組合が立場の違いを超え、この「賃金大改悪のRプラン」を共に反対する意思を統一できたことは画期的なことです。業務に追われ、医療事故と隣り合わせで、心身ともに疲れ果て将来への展望をもてず職場を去っていく仲間も少なくありません。本社・施設としてやるべきことは、良い医療・看護・介護・福祉を提供するために職員の切実な声に応え、賃金・労働条件の改善をおこない、人手を増やすことです。
核兵器禁止条約は昨年1月22日に条約が発効され、批准は54カ国(2021年9月23日現在)となりました。核兵器廃絶をめざす世界的な流れは揺るぎなく発展しています。平和であってこそ、よい医療・福祉が実現できます。平和を守り憲法をいかす運動にも取り組んでいきます。
今こそ、全日赤・労働組合の役割は大きくなっています。そのためにも組織拡大強化4カ年計画の実行と、職場に組合がみえる活動ができる1年にすることを心から呼びかけて年頭のご挨拶とします。