機関紙「日赤労働者」

大会宣言

 全日赤は、7月9日から10日、医療労働会館2階をメイン会場に集合と web により、第76回定期全国大会を開催しました。大会には、代議員・オブザーバー・役員等述べ134名が参加し、活発な討論を経て2022年度運動方針を確立しました。
 大会最終日の7月10日は、日本の行く末を大きく左右する参議院選挙の開票日での開催となりました。この25年間、私たち労働者の賃金は上がらず、最近の物価高騰により、生活は困窮しています。また、ロシアのウクライナ侵攻に乗じた改憲の動きが激しくなっています。私たちは、暮らしと平和が守られる社会の実現に向け、行動することが必要です。
 夏期一時金闘争では、コロナ補助金により黒字施設が多くなっているにもかかわらず、ほとんどの施設で、赤字解消、設備投資に補助金を投じ、終わりの見えないコロナ禍で、生活や余暇を犠牲にして働く医療従事者に満足のいく還元がなされていないことが報告されました。このような、過酷な状況にあっても、粘り強くたたかい、一律を勝ち取った報告や非正規職員の処遇改善を勝ち取った報告がされました。
 師長によるパワハラが原因で、時間外申請ができないことや、職場に時間外申請できない雰囲気があることが報告されました。労働組合が実労働時間と時間外労働時間の乖離時間を調べて、実態を看護部交渉で突きつけることにより、始業前残業のルールをつくらせるなど、時間外がとりやすくなったとの報告がありました。また、新人が時間外をとりやすくするために、労働組合が積極的に新人にむけて、申請方法を教え、何か言われたときには、労働組合が盾になる姿勢が報告されました。
 コロナ禍により、人と人との繋がりが無くなっていることが報告されました。交流が減り、働きやすかった職場が、失われつつある実態は労働組合にとって取り組むべき課題となります。
 勤務評定を撤回させ、要求を実現させるのも数が力です。組合員一人ひとりが組合活動に参加することによって、より大きな力となることが大会で報告されました。2023年7月の定期大会までに7,800名をめざす「第7次組織拡大強化4カ年計画」の最終年度である4年度目標達成を目指して単組・地方協・本部が一丸となって全力で奮闘します。
 私たちは、どんなに厳しい情勢の中にあっても、それに屈することなく、人間らしく、働きがいのある職場、平和な世の中をめざして、明るく、楽しく、元気よく、いっそう団結を固めてみんなで歩んでいきます。
 以上宣言します。

2022年7月10日
全日本赤十字労働組合連合会第76回定期全国大会

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